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「V PRESS」

プレッシャーの応酬を制し、厚い攻撃で相手を押し切る

 残り3試合となった2023シーズンの明治安田生命J2リーグ戦。ベガルタ仙台はひとつでも多くの勝利をサポーターに届けるべく、この第40節も総力を結集させて戦う。残念ながら今シーズンでのJ1昇格の可能性は既になくなってしまった。しかし、前節・秋田戦で決勝点を決めたMF11郷家友太は「目標は途絶えてしまいましたけれども、残り3試合を勝って、最後にいいかたちで、みんなが笑顔で勝点3×3の9を取って終われるように、また練習からやっていきたい」と残り試合への決意を口にした。そのひとつであるこのホームゲームで、山口に勝利したい。

 相手の山口は、今シーズンの前半戦最後で仙台が苦杯をなめることになったチームだ。第21節で顔を合わせたときにはフアンエスナイデル監督が就任して間もない頃だったが、仙台は山口が猛烈な勢いで前進してくるスタイルを正面から受けて押しきられた。最終ラインを大胆に押し上げ、チーム全体で高い位置をとる山口のスタイルは、前への強烈なプレッシャーも加わって迫力十分。攻撃のコントロール役・MF6矢島慎也や途中加入のMF27成岡輝瑠が繰り出す鋭いパス、今季ここまで6得点のFW24梅木翼の得点感覚やFW20河野孝汰の勢いにも注意したい。前線では、元仙台でDFラインの背後や間を突くFW9皆川佑介も存在感を見せている。

 仙台としては相手の前への勢いに飲まれず、むしろこちらがそれ以上のプレッシャーをかけて押しきる展開に持ちこみたい。第37節・熊本戦からチームは明確に高い位置でのプレッシャーをかけ続け、前線に連動して最終ラインに至るまでそれに続いて押し上げるスタイルを整備している。FW13山田寛人やFW7中島元彦にはその先頭として豊富な運動量が求められるが、それを献身的にこなす彼らが山口の最終ラインを突くことを期待したい。

 また、山口のDFの背後をカバーする元仙台・GK21関憲太郎は、前節・岡山戦で何度となくファインセーブを見せており、最終ラインを破っても仙台の前に立ちはだかることが予想される。たとえ彼に一度のシュートを弾かれても詰めることができるように、仙台としては厚い攻撃を繰り出したいところ。そのためにも相手ゴール前に多くの人数を送りこみたい。前節・秋田戦で郷家が得点した時には、左のMF2秋山陽介と右のDF25真瀬拓海のサイドバックがどちらも高い位置をとっており、相手もマークにつきづらい状況を作っていた。前線へのプレスにしっかり後方のポジションもついていければ、おのずと高い位置に攻撃陣を送りこむことができる。そのぶん背後を突かれる可能性もあるが、そこには秋田戦でビッグセーブを連発したGK33林彰洋や、DF22小出悠太とDF3福森直也のセンターバックが備えてくれる。勇気を持って、仙台はプレッシャーのかけ合いを制したい。

 厚い攻撃で相手を押し切り、3試合ぶりのホームゲームで勝利をつかみ取ろう!