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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

高い技巧を誇る相手を、緩急自在の攻撃で揺さぶり、勝利をつかみ取ろう!

 明治安田生命J2リーグ戦の後半戦初白星を、このユアテックスタジアム仙台で取りたい。ベガルタ仙台にとって5試合ぶりの勝利を手にすることにより、駆け上がるための勢いをつけたい一戦だ。相手の清水は強敵だが、この難局を乗り越えてこそ、高みを目指せるというもの。前節から力強く立ち直り、仙台は勝つために力を尽くさなければならない。

 清水は昨シーズンまでJ1を戦っていたメンバーが多く残り、そのJ1でもトップクラスの技術を有する選手たちが今シーズンのJ2でもその能力をいかんなく発揮している。MF33乾貴士がトップ下を起点に自在に動き回り、巧みなパスやドリブルで攻撃をリード。スピードのあるMF11中山克宏や攻撃のアイディアが豊富なFW10カルリーニョスジュニオらの個人能力と組み合わさって、相手にとって読みにくいコンビネーションでゴールを狙ってくる。また、昨シーズンJ1得点王のFW9チアゴサンタナや大型FW20オセフンといった強力な点取り屋が前線にいるため、いざとなったらシンプルに彼らを生かす速攻も可能。今シーズン途中で就任した秋葉忠宏監督のもとで、次第にその手数が増えつつある。

 この緩急自在に攻撃をしかけてくる相手に対して、仙台も緩急を使い分けて戦いたいところだ。前節・山形戦ではMF32鎌田大夢が先発に復帰。視野の広さと技術の高さを生かして攻撃に関わったが、「もっと僕が落ち着かせなければいけなかった」と、焦ってパスミスをしてカウンターを受けたことなどを反省した。この鎌田やMF6エヴェルトンの両MFを中心に、縦に速く出る攻撃と、じっくりボールを動かして相手をずらす攻撃をうまく使い分けたい。清水は守備については秋葉監督が就任したシーズン途中から整備の途上にあり、仙台が変化をつけた攻撃をしかければ付け入る隙はじゅうぶんにある。リーグ戦2試合連続ゴール中のFW88ホ ヨンジュンの技術や、現在6得点のMF11郷家友太の飛び出しを的確なタイミングでしかけて、相手のゴールを何度でも打ち破りたい。

 清水の強力な攻撃に対しては、いかにしてゴールから遠い位置でボールを持たせるか、その追い込み方が勝負のカギを握る。仙台は高い位置からのプレッシングでカウンターに持ちこむかたちも次第に洗練されてきたが、まずはそのプレッシャーをかけてサイドに追いこむか、それとも全体的に相手を後退させるか、狙いをはっきりさせてボールを奪うのが理想だ。DF15菅田真啓やDF5若狭大志がここぞというタイミングで最終ラインを押し上げ、相手を押しこむ展開に持ちこむことを期待したい。

 前節から中3日でのタフな戦い。だがその疲れを忘れるようなプレーができる舞台が、このホーム・ユアテックスタジアム仙台だ。場内一体となって、勝利をつかみ取ろう。