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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

攻守のバランスが整ってきたチーム同士の対戦。
勝負どころで大胆に攻め抜きたい

 明治安田生命J2リーグ戦の直近5試合で4勝1分。ベガルタ仙台は、上り調子だ。前節は上位の東京Vとのアウェーゲームだったが、FW7中島元彦とDF15菅田真啓のゴール、そしてGK33林彰洋を中心とした守備により2-0で勝利。相手にボールを持たれる時間帯も少なからずあったが、そのなかでも攻守のバランスが整った戦いぶりで、仙台は自信を深めることができた。

 今節の相手である磐田もまた、攻守のバランスがとれたチームといえる。最前線には元仙台でスピードのあるFW18ジャーメイン良や若手の大型ストライカーFW42後藤啓介といったタイプの異なる選手がいる。そこに最近は強さと速さを備えたFW29ファビアンゴンザレスが復帰して多彩なかたちでゴールを狙う。守備では一度パスでブロックがはがされたとしても、広範囲をカバーできるDF36リカルドグラッサが立ち塞がる。そしてボールを奪えばリカルドグラッサのフィードや左サイドバックDF4松原后の変則的な動きで、後方からも選択肢の多い攻撃をしかけてくる。

 仙台としても、攻守ともに調子を上げているメンバーの活躍に期待したい。こちらの左サイドバックDF41内田裕斗も攻撃が得意で、外に中にと柔軟にポジションをとって、攻撃の組み立てに関われる。また、センターバックのDF22小出悠太やDF5若狭大志も鋭い縦パスや持ち運びで攻撃に貢献。攻撃陣ではMF18氣田亮真やFW13山田寛人が、パスワークやプレッシングに関わりながらもゴール前に飛び出して決定機にからむ。タレント揃いの相手に対しても、引けを取ることはない。

 そしてこうした攻守のバランスをとりつつ、勝負手を打てるのが仙台のボランチだ。磐田にも前節に揃ってゴールを決めたMF7上原力也やMF38藤原健介のように、バランスをとりながら攻撃に参加する選手たちがいる。だが、仙台も前回のホームゲームである第18節・千葉戦でゴールを決めたMF32鎌田大夢や、MF6エヴェルトン、MF8松下佳貴といった面々がいる。彼らが試合の流れを読みながら、勝負の縦パスやゴール前への飛び出しをしかける回数を増やせるような展開に持ちこみたい。

 現在7位の仙台にとって、同じ勝点30で並ぶ6位の磐田は昇格争いのうえで追い越したい相手だ。前節の東京V戦のように、上位の相手に対して成長を示したうえで勝つことにより、長いシーズンを戦うためのベースは上がっていく。バランスをとりつつ、勝負の瞬間を見極めて大胆に攻めるところを楽しみたい一戦だ。そして、このホーム・ユアテックスタジアム仙台には、その攻めどころで背中を押してくれるサポーターがたくさん駆けつけてくれる。大胆に攻め抜いて、勝利をつかみ取ろう!