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堅固かつパワフルなセンターラインを有する岡山。連係でその壁を破り、仙台にゴールと勝利を!

 明治安田生命J2リーグ第8節・甲府戦から、短い間隔で公式戦3試合が続く“3連戦”も、今節の岡山戦が3戦目。ベガルタ仙台は甲府戦からのアウェーが続いた厳しい2戦を1勝1分で乗りきり、ホームでは第2節・栃木戦以来となる勝利を目指す。

 今節の相手である岡山は、昇格候補のひとつである強敵だ。仙台を2020年に指揮したことのある木山隆之監督のもと、堅い守備と深い位置までサイドを崩す攻撃を磨いている。2022シーズンは3位となり、J1参入プレーオフ進出を果たした。仙台はこの年の岡山戦では1分1敗と勝てず、ゴールを奪うことができなかった。シーズンは変わり、この一戦は仙台にとって成長を示し、2022シーズンの雪辱を果たす機会でもある。

 岡山はセンターラインの選手が攻守ともに力強い。前線ではFW9ハンイグォンが前への推進力をもたらし、FW18櫻川ソロモンがよくボールをおさめて攻撃を引っ張る。長身FW99ルカオの高さと強さも厄介だ。中盤では運動量豊富なMF22佐野航大や、ボール奪取能力に長けるMF6輪笠祐士のしかけるプレッシャーが厳しい。

 そして最も岡山のパワーが発揮されるのが、自陣のゴール前だ。DF5柳育崇とDF23ヨルディバイスのセンターバックコンビは、ともに体の強さを生かし1対1を制する。この二人はセットプレーでの得点源でもあり、前々節・藤枝戦ではそろってゴールを決めて2-2の引き分けに持ちこんだ。

 仙台はこの岡山のセンターラインを、どのように攻略するか。前々節・甲府戦や前節・清水戦のように、MF32鎌田大夢やDF41内田裕斗といった効果的にボールを動かせる選手がサイドから崩してフィニッシュに持ち込むか。あるいは、中央でFW7中島元彦がドリブルやミドルシュートを生かし、FW13山田寛人が相手センターバックの裏を取るか。さらにはセットプレーからDF15菅田真啓の高さを生かすか。

 このような攻撃のかたちが想像できるくらい、仙台は少しずつ攻撃のかたちを構築している最中だ。仙台がこの成長途中の攻撃の力を証明するには、岡山は格好の相手といえる。堅守を崩し、自信をつけたいところだ。そして磨いてきた攻撃のかたちを、確実なシュートで締めくくる必要がある。特に直近2試合連続ゴール中のMF11郷家友太には注目だ。清水戦で引き分けに持ちこんだ後に「徐々に自分のゴールでフィーリングが合っていいプレーができています。仙台を助けるために帰ってきたので、また決められるようがんばります」と手応えを口にした郷家には、仙台に戻ってから初めてとなるユアテックスタジアム仙台でのゴールを期待したい。

 相手を上回るパワーを一つひとつのプレーに表し、何度でも相手のゴールをこじ開けよう。