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出足で上回り、長崎の個人技を封じたい試合。ホームでの勝利で“4月攻勢”を!

 明治安田生命J2リーグ戦6試合を終え、ここまで2勝2分2敗のベガルタ仙台。J2優勝を目指して戦っているチームとしては不本意な結果で、前節もホームで手痛い敗戦を喫したことにより「不甲斐ない試合になってしまった」とキャプテンDF22小出悠太は反省する。だが下を向いてはいられない。小出はサポーターの悔しい思いも汲んで「最高の準備をして最高の勝利をみんなと喜ぶためにがんばりたい」と、再びホームで迎えられる今節の戦いに向けて気持ちを切り替えた。

 仙台は4月最初のゲームとなる今節で勝利し、試合数の多い今月の激闘で“4月攻勢”をかけたいところだ。そのためには、前節の「受けて立ってしまった」(伊藤彰監督)反省を生かし、立ち上がりから相手に襲いかかりたい。当日のゲームプランがどうなるかはキックオフの笛が鳴ってみないとわからないが、守備から入るのであれば球際をはじめ各所で強いプレッシャーを迷いなくかけ、攻撃から入るのであれば相手にボールを渡さず前を向いて進む——つまり攻守両面で出足鋭くプレーし、優位に立つことが必要だ。ここは、ホーム・ユアテックスタジアム仙台なのだから。

 相手の長崎は個人能力が高い選手が多い。前節に山形を相手にハットトリックを達成したFW9フアンマデルガドは、ボールをよくおさめ、的確にポストプレーもこなせるストライカー。独力で相手を抜けるMF24宮城天も強力な新戦力。途中出場で2点に関わったMF33笠柳翼も面白い存在だ。こうした攻撃のタレントに仕事をさせないために、仙台としてはDF15菅田真啓らがしっかり体を寄せ、防ぎたい。

 仙台は開幕からしばらく得点力が課題だったが、ここ2戦は連続して複数得点を記録している。長崎の守備陣にはGK21波多野豪、DF39カイケのように大型の選手が多いが、前節の失点したかたちのようにクロス対応でまだ課題を残している。そこで仙台はDF25真瀬拓海やDF41内田裕斗のクロスにも期待したいし、サイドで人数をかけたコンビネーションの崩しを見せることで相手DFの対応を惑わせ、クロスが上がったときに多くの選手をゴール前に送りこみたいところ。セットプレーでは前々節・群馬戦でゴールしたDF20キムテヒョンのようなターゲット役の活躍も期待したい。

 そしてこの試合が古巣戦となるMF18氣田亮真は、前節に今シーズン初ゴールを含む2点を決め、得点感覚がさらに研ぎ澄まされてきた。「応援してくれるサポーターのみなさんを笑顔にするのがプロの仕事」と、このホームでの活躍を誓っている。

 勝って“4月攻勢”をスタートさせたい仙台。サポーターの声援とともに、立ち上がりから、出足鋭く戦おう。