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「V PRESS」

公式戦初顔合わせ。
勢いを攻守で発揮し、ユアテックスタジアム仙台で2勝目を!

 今シーズンここまで1勝2分。ベガルタ仙台はさらに勝ち星をつかむべく、このホーム・ユアテックスタジアム仙台でいわきFCと対戦する。

 仙台がいわきと公式戦で対戦するのは今節が初めてのこと。これまでに練習試合では何度も戦ってきたが、いわきのJ2昇格に伴い、今シーズンにこのリーグで顔を合わせることとなった。

 いわきは2015年に現在の運営会社が立ち上がった新興のクラブであるが、それからハイスピードでJリーグの階段を駆け上ってきた。フィジカルトレーニングをはじめとした長期的なビジョンに基づいて環境面を整備しながら、地域リーグからJFLまで昇格を続け、2022年にはJの舞台に。この年の明治安田生命J3リーグで参入初年度に優勝を果たし、ついに今シーズンからはJ2で戦う。

 いわきの選手たちは強さや速さといったアスリート的な能力を個々で鍛え、昨シーズンから指揮を執る村主博正監督が現在のリーグに即した戦術でまとめる。今シーズンはまだ勝利こそないものの、90分間プレー強度や走力が落ちないスタイルは健在で、特に守備から攻撃に切り替わったときの鋭さは初挑戦のJ2においても際立っている。

 チームを中央でコントロールするのは、MF6宮本英治とMF24山下優人のボランチ。彼らを核にして、激しい守備でボールを奪った後に速攻をしかける。サイドからパスワークに関わってクロスに持ち込むDF8嵯峨理久やドリブラーのFW7杉山怜央といった選手の武器が組み合わさり、攻撃は迫力を増す。前線では、2022年のJ3得点王とMVPになったFW11有田稜が高い決定力を発揮する。

 仙台はこうした相手の勢いを押し返せるような力を、このホームで発揮したい。守備では、前を向いて高い強度で相手からボールを奪うこと。攻撃では、素早い切り替えから迷いなくゴールへ向かえる味方へボールを繋ぐこと。日々の練習で鍛えている攻守の練度を高め、サポーターの応援も加え、勢いを見せる試合としたい。

 仙台は前節・徳島戦でDF20キムテヒョンが退場したため出場停止だが、徳島戦でDF4蜂須賀孝治やMF8松下佳貴が同じポジションを務め、さらにDF3福森直也、DF41内田裕斗も候補といえる。誰が先発するのか予想しづらいくらい今の仙台は選手層が厚い。また、前節は堅守だけでなく得点でも貢献したDF15菅田真啓や、プレーでも声でも味方を引き締めるDF22小出悠太といった守備陣は好調を維持。相手の勢いを跳ね返せる強さを、存分に発揮してほしい。そして攻撃面では第2節・栃木戦で途中出場から決勝点を決めたFW13山田寛人をはじめ、昨シーズン14得点のFW9中山仁斗や、力強いポストワークを見せるFW88ホヨンジュン、今シーズンはインサイドでドリブルを発揮しているMF18氣田亮真らタレントがそろう中で、誰が勢いよくゴールを決めるかに注目だ。

 攻守の勢いを存分に見せ、今シーズンホーム2勝目を掴み取ろう。