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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

攻撃の勢い、守備の鋭さで相手を上回る“強度”を見せたい。
掴めホーム初勝利。

 2023シーズンの明治安田生命J2リーグ戦が始まった。ベガルタ仙台は今シーズンこそ、J2優勝によってJ1復帰を掴み取る。そのために必要な今シーズン初勝利を、このホーム・ユアテックスタジアム仙台で飾りたい。

 開幕戦は仙台を離れて町田と戦い、0-0の引き分けに終わった。大型補強をした相手に対して、アウェーでの勝点1を得ることができたが、決定機も作れていただけにチームとしては勝利が欲しかったところ。新加入のGK33林彰洋は、遠くまで駆けつけた仙台サポーターの声援に感謝するとともに「あのサポーターの声で僕たちは躍動できて、もう一段階走れる、戦えることが出てくると思うので、その声援に乗って、今日逃した勝点3をしっかり取っていきたい」と今節での勝利を誓った。

 町田戦では無失点におさえた守備が光ったが、その守備の随所で、開幕前に地道に鍛えてきた“強度”が見られた。伊藤彰監督は昨シーズン終盤の就任以来、プレーの“強度”をキーワードのひとつに挙げており、当たり負けないこと、出足が遅れないことなどを、局面での強さをチームに求め、練習で鍛えている。キャンプでも早い段階から負荷の高い練習を続けており、その成果はシーズン中に発揮され、今後は向上していくだろう。町田戦では個人能力の高い相手攻撃陣や、プレッシャーの速い相手に対し、1対1の場面でも多人数の場面でも競り合ってボールを奪い取る場面が多く見られた。その守備の良さを継続するとともに、攻撃でも個人の強さを連係に結びつけて、今度はゴールにつなげたい。

 DF22小出悠太やDF15菅田真啓といった守備の強さを発揮する選手たちから、中盤で攻守のバランスを取るMF6エヴェルトン、最前線でボールをおさめて相手DFとの競り合いを制すFW9中山仁斗やFW88ホヨンジュンといった選手まで、前節以上に強度を見せられるかが、この試合の鍵だ。

 相手の栃木は昨シーズンのJ2で40失点と、3位タイの少なさ。ボールを奪うポイントを定め、確実に高い強度でプレッシャーをかけてくるチームで、終盤まで粘り強く戦える。今シーズン開幕戦でもDF15岡﨑亮平ら守備陣が熊本の厚い攻撃を食い止めながら、後半アディショナルタイムにMF10森俊貴のゴールで追いつき、勝点1をもぎ取った。MF7西谷優希とMF4佐藤祥で組むボランチは攻守ともにバランスがとれており、特に守備時は堅い。そして二列目のMF8髙萩洋次郎は攻守のコントロール役で、相手のスペースに入りこんでボールを動かせる。仙台としてはこうしたプレッシャーを剥がせる速いテンポでボールを動かし、何度もゴールを奪いたいところだ。

 また、栃木は昨シーズン32得点とリーグ最少総得点だったこともあり、攻撃の強化が課題となっているが、もともと武器だったDF3黒﨑隼人らアウトサイドの選手のクロスがさらに精度を増し、力強い点取り屋FW37根本凌も調子を上げている。特に速攻には注意したい。

 サポーターの後押しを受け、攻守ともに相手を上回る強度でプレーし、目指すは勝利。ベガルタゴールドに染まるユアテックスタジアム仙台で、今シーズン初白星をみんなで掴み取ろう!