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「V PRESS」

　GK1小畑裕馬にとって、この一戦は雪辱を期す試合となる。

　ひとつは、直近の前節・群馬戦から。先発のチャンスをつかみ「この試合にこめた思いはすごく強かった」という気合いのもと、好セーブを連発。相手カウンターからの1対1やPK阻止など活躍した。しかし、後半立ち上がりの失点が響いての敗戦に「クロスが上げられたときに、人が足りているのにやられてしまった」と反省。連敗で苦しい状態にあるチームを立て直すため、個人のプレーも連係も磨いて今節にのぞむ。

　もうひとつは、群馬戦の12試合前、第20節・千葉戦から。後半立ち上がりの連続失点で敗戦し、その後は群馬戦まで先発から遠ざかっていた。「自分がミスを重ね、試合を壊してしまった」と悔やんでいた小畑だが、出番がない間もセーブするときの立ち位置、前に出るタイミングなどを日々の練習で高め、武器である足下でのパスも精度向上を目指し先発に戻ってきた。あのときの相手に対し、今度は結果を出したい。

　苦い経験も糧にして、どんどん伸びる20歳。今節で成長を見せ、チームを勝利に導く。