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「V PRESS」

　元仙台・MF8藤村慶太が、金沢の選手として来るのは今回が最初。今では金沢の中心でゲームをコントロールする役割を担う背番号8は、この日の仙台にとって要注意人物だ。

　盛岡商業高校から2012年に仙台へ加入。13年に天皇杯2回戦で公式戦デビューし、16年からは明治安田生命J1リーグ戦で出番を増やした。多くのポジションで経験を積み、成長。金沢には18年に期限付き移籍してすぐ主力に定着すると、翌2019年に完全移籍。それから中心選手として活躍を続け、昨季はリーグ戦全試合に出場した。

　藤村は仙台在籍時にはフィールドプレーヤー全ポジションを経験したほどのユーティリティー性が持ち味だったが、現在は本職のボランチに落ち着いている。背を伸ばした姿勢から、広い視野を生かして繰り出すパスが最大の武器。長短、強弱を使い分け、中盤の底から攻撃の起点として重要な役割を果たす。攻守のバランスを取りながらのポジショニングも巧みで、金沢のゲームコントロールにおいてもその存在感は大きい。