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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

勝利あるのみ。
湘南とのJ1残留争い最後の直接対決。
この1年間積み上げたものを全て出し切り、絶対に勝利しよう!

 明治安田生命J1リーグもついに残り3試合となった。J1残留に向けて絶対に負けられない試合が続く仙台は11月7日の前節、ホームで名古屋と対戦した。前半は相手の攻撃の圧力に苦しみ、失点を喫してしまったが、その後はしっかり相手の攻撃を耐え、徐々に決定機がつくれるようになっていった。そして、迎えた後半開始早々の47分、この日左サイドハーフに入ったFW15西村拓真が良い形で相手からボールを奪い、MF7関口訓充にパス。そして、関口は前線のFW42富樫敬真にパスすると、絶妙なポストプレーで攻撃の起点となった西村にパス。西村が右足を振り抜き、同点ゴールを決めた。チームに勇気を与えるゴールで勢いづきたかったが、相手も選手交代で攻撃の圧を高め、なかなかシュートまで持ち込めない展開となった。それでも諦めない仙台は試合終了間際、MF18中原彰吾のコーナーキックからDF3福森直也がヘディングで前方へボールを送る。そして、FW11赤﨑秀平のゴールが決まったかに見えたが、惜しくもオフサイドの判定。1-1の引き分けに終わった。

 勝点3が欲しい試合だったが、全力で戦って得た勝点1をJ1残留につなげなければならない。まずはJ1残留争い最後の直接対決となる湘南戦、絶対に勝利が必要だ。

 湘南は昨シーズンJ1最下位に終わったが、浮嶋敏前監督を続投させ、ショートパスをつないでゴールに向かっていくスタイルをさらに進化させようとした。しかし、やはりJ1残留争いに巻き込まれ、8月31日をもって退任した。そして、昨シーズンまでG大阪のヘッドコーチを務め、今シーズンから湘南でコーチを務めていた山口智監督が就任した。山口監督は浮嶋前監督のスタイルを引き継ぎつつも、チームの残留に向け全力を注ぎ、現在はJ2降格圏を抜けて15位に位置している。

 守備陣では東京五輪でもU-23日本代表の守護神として活躍したGK1谷晃生がシュートに対し抜群の反応を見せる。また、DF3石原広教を中心とする守備陣も奮闘を見せており、仙台でも長年にわたり活躍したDF22大岩一貴も直近3試合連続先発出場を果たしている。湘南U-18出身でレギュラーに定着したMF32田中聡は、中盤で守備を引き締めるだけでなく、攻撃の起点となるパス出し役としても活躍。攻撃陣は福岡や神戸でも活躍し、今シーズン、湘南に戻ってきたFW9ウェリントンが軸となる。また3月の対戦時ゴールを許したFW33町野修斗も要警戒だ。

 仙台としては相手どうこうよりも、まずは自分たち次第。冷静に試合に入り、ここまで積み上げてきたことをしっかり表現することが一番重要だ。攻守にハードワークして、連動した形でゴールを奪い、球際で体を張ってゴールを守る。基本的なことを徹底することが勝利への近道だ。

 大一番、全てを出し切って勝利をつかみ取り、残り2試合につなげていこう。