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「V PRESS」

　流通経済大から今シーズン、ルーキーとして加入したMF加藤千尋。3月27日のJリーグYBCルヴァンカップ清水戦で公式戦初先発すると、パワフルなドリブル突破や、積極的にシュートを狙い存在感を見せ、「失うものが無いので楽しんでやろうと思った」となかなか勝てずに苦しむチーム状況の中でもはつらつとしたプレーを見せた。その後4月7日明治安田生命J1リーグ第8節・徳島戦からはリーグ戦先発出場を続けている。

　リーグ戦でも果敢にゴールを狙い、守備でも献身的なプレーを見せ続け、4月21日ルヴァンカップ広島戦で公式戦初ゴールを決め、24日J1第11節・札幌戦でもリーグ戦初ゴールを決めるなど、好調を維持している。

　最近では「チームを引っ張りたい」とも語る加藤。同期のDF真瀬拓海もそんな加藤と「大卒新人だからといって関係なく試合に出させてもらっている以上、チームを勝たせたい」と話しているという。こうした発言を引き出しているのは手倉森監督だ。「まだ物足りないのでハッパをかけたら、2人ともそういうことをメディアに話すようになり、自覚が芽生えています。もっと欲を出して欲しいですね」と意識の変化に監督も手応えを感じている。

　5月7日にはプロA契約締結も発表された。ルーキーだからという遠慮はいらない。攻守でチームを引っ張る姿をぜひ見せてほしい。