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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

前進あるのみ。
若手とベテランが融合し、攻撃的スタイルで奮闘する横浜FC。
相手の勢いに押されることなく、速攻と遅攻を使い分けゴールに迫れ!

 明治安田生命J1リーグも後半戦に入り、仙台は苦しみながらも毎試合奮闘を見せている。第19節・C大阪戦は、前半終了間際に先制を許したが、後半に入り、57分、DF2パラのクロスから、FW15西村拓真が右足ワンタッチでシュートを決めて同点。さらに67分、西村がPKを決めて逆転に成功。今度こそホーム初勝利かと期待が高まったが、途中出場の清武弘嗣に1ゴール1アシストを許し、2-3と悔しい敗戦を喫した。

 第20節・札幌戦も前半先制されたが、後半に入ると、47分、50分とFW29アレクサンドレゲデスが2ゴール。さらに57分、DF26浜崎拓磨のコーナーキックからDF13平岡康裕がヘディングシュートを決めて、わずか10分間での3得点で3-1とリードを広げた。ところが直後に2失点を喫し同点となり、3-3の引き分けで勝点1を得た。

 前節・川崎F戦は、相手の強力な攻撃を粘り強くはね返していたが、前半に失点。しかし後半は相手の隙を見つけて決定機をつくった。途中出場のMF28佐々木匠やMF30田中渉も懸命なプレーを見せたが、ゴールは奪えず0-1で敗戦した。

 ここ3試合で得た勝点は1にとどまったが、どの試合も戦う姿勢を前面に出し、攻守のバランスも徐々に修正され、相手の隙を突けるようになっている。その成果を、今節・横浜FC戦で発揮し、今季ホーム初勝利をつかみ取りたい。

 横浜FCは昨シーズン途中に就任した下平隆宏監督の下、丁寧なビルドアップから決定機をつくる攻撃的なスタイルが定着し、見事J2リーグ2位となり、J1昇格を決めた。

 53歳でJ1リーグ出場最年長記録を更新し続けるFW11三浦知良などベテランに目が行きがちだが、能力の高い若手選手が多いのも特長の1つ。ここまで7ゴールを挙げているMF37松尾祐介は仙台大出身で、既に昨シーズンの在学時から多くのJ2リーグ戦に出場し、主力として活躍していた。左サイドからの切れ味鋭い突破に加え、中へ切れ込んでのシュートも脅威だ。ここ数試合途中出場が多いが、U-19日本代表FW23斉藤光毅は昨年飛び級でU-20日本代表に入り、U-20ワールドカップにも出場した逸材。足下のテクニックの高さを武器に今シーズンも3ゴールを挙げている。また、元仙台GK44六反勇治や、2008シーズンのJ1・J2入れ替え戦で磐田に在籍し、仙台を苦しめたMF7松浦拓弥も主力として活躍している。

 仙台としては、前からプレスに行く時と自陣でブロックを作って守る時を使い分け、果敢に攻撃に出てくる横浜FCの勢いに押されないようにしたい。また、攻撃の時も使い分けが重要だ。速攻に加えて、しっかりボールを保持し丁寧に組み立てる遅攻が効くタイミングを見極め、多くの決定機をつくりたい。

 勝利のためには前進あるのみ。90分間攻守で前への意識を失わずに戦おう!