明治安田生命J1リーグは第11節・鳥栖戦が延期となっているが、それ以外の相手との対戦が一巡し、前節から後半戦に突入した。仙台は第16節・大分戦で0-3と悔しい敗戦を喫した。その悔しさを全員で共有した上でアウェーに乗り込んで行われた第17節・FC東京戦。木山隆之監督を布陣を3-4-3に変えてこの試合に臨んだ。前半失点を喫するも、時間が経つごとに攻守のバランスが向上し、決定機もつくった。あと一歩でゴールをこじ開けられず、0-1と敗れたが、今後への光は見えた。そして、中2日で迎えた前節・横浜FM戦は先発メンバーを9人入れ替えて臨んだ。立ち上がり早々にFW29アレクサンドレゲデスがインターセプトからそのままゴールを決め、欲しかった先制点を手に入れた。しかし、徐々に横浜FM攻撃陣のボールまわしに苦しみ、前半のうちに失点。後半巻き返したいところだったが、連続失点を喫し、1-3で敗戦となった。
厳しいアウェー連戦を経て仙台の地に帰って来た仙台の選手たち。5連敗と状況は非常に苦しい。しかし、それでも前を向き、今度こそホーム初勝利を勝ち取るため、強敵C大阪に挑む。
C大阪はここ2試合連敗したものの、現在2位。川崎Fとの優勝争いを演じている。特筆すべきは失点の少なさだ。ロティーナ監督は決して引いて守るのではなく、選手たちに良い立ち位置を取らせて相手のパスコースを徹底的に消す。そして、ボールを奪うと、丁寧なパスワークでゴールに襲いかかる。前回対戦時も、仙台はパスの出し所に苦労しており、無理に攻めるとボールを奪われ、ゴールまで運ばれてしまうので、非常に手強い相手だ。
MF10清武弘嗣、FW8柿谷曜一朗ら長年チームの中心となっている選手が素晴らしいテクニックを持っているのは言うまでもない。また、昨シーズンユース時代を過ごした仙台から完全移籍したMF25奥埜博亮はFWまたはボランチとして活躍中。どちらのポジションで出たとしても脅威となるのは間違いない。また前節ゴールを決められたMF17坂元達裕は山形時代に木山監督の下でプレーした選手。鋭いドリブル突破からゴールに襲いかかる。守備陣も20歳のDF15瀬古歩夢が急成長。対人に強く、攻撃の起点となるパスも正確だ。
仙台としては、攻撃で相手の想定を超えるプレーを出したい。大きなサイドチェンジからの展開や、狭いスペースをこじ開けるドリブル、どんな形でも良いので、C大阪の守備網を崩し、果敢にゴールに向かいたい。そして攻守の切り替えを速くすることが重要だ。相手が攻撃にかかったら、すぐに奪い返す、それができなければ自陣でブロックを築くことを徹底し、粘り強い守りを見せたい。
どんな相手でも、全力で勝ちに行く。戦う姿勢を90分間見せ続け、勝利をもぎ取ろう。