PLAYERS FILE HOMEMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

　前節・神戸戦は見事な勝利を挙げたが、勝利の陰の立役者となったのは浜崎拓磨だ。浜崎は今シーズン、J2水戸から完全移籍。水戸に在籍する前はJFLのFC大阪でプレー。努力を重ねてJ1の舞台に上り詰めた苦労人だ。

　ここまでのキャリアでは主に右サイドバックとしてプレーしており、右足のキック精度が高く、プレースキッカーとしても活躍してきた。木山隆之監督は独特のリズムでドリブルできることと、献身的に激しく守備ができることを評価し、中盤にコンバートし、浜崎の攻守の特長を生かそうとしている。

　その成果が出たのが神戸戦だ。独特のリズムのドリブルは相手選手にとって非常に捕まえづらい。狭いスペースをくぐり抜けて時にはシュートまで持って行くなどして、チームの攻撃を活性化することに成功した。さらには持ち前の対人守備の強さも見せ、アンドレスイニエスタなどにも全く怯むことなく激しい球際の守備を見せていた。JFLでの厳しい環境を経験してきたこともあり、J1で超一流選手と対峙できることを喜びに感じ、楽しんでプレーできていることが、チームの勝利に貢献できた要因と言えるだろう。

　今後は得意とするプレースキックでもぜひゴールに絡みたい。そして、シュートを打つ意識も高いので、J1初ゴールの期待もかかる。初のJ1の舞台を思い切り楽しんで、攻守でチームに貢献し続けることを期待したい。