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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

熱結、未来へつなぐ戦いの始まり。
フィッカデンティ体制が本格スタート、堅守速攻が持ち味の名古屋。
高い位置でボールを奪いきり、シュートシーンを量産しよう!

 2020シーズン、新たな指揮官、木山隆之監督を迎えての明治安田生命J1リーグがいよいよ開幕する。仙台は1月13日から約1ヶ月間のキャンプを行い、リーグ戦に先がけて2月16日、JリーグYBCルヴァンカップ浦和戦をアウェイで戦った。立ち上がりは浦和の攻勢を食い止めきれず3失点を喫した。それでも諦めない戦いを見せた仙台は前半41分、42分に右サイドから相手を崩し、高卒2年目のMF30田中渉が立て続けにゴールを挙げて1点差に詰め寄った。しかし、後半PKとカウンター攻撃で失点。2トップの一角に入ったMF28佐々木匠や、途中出場のDF2パラ、FW42山田寛人らが積極的にゴールに迫ったが、2-5で敗戦。大量失点したことはもちろん修正点だが、キャンプから築き上げてきた前からボールを奪い、積極的にゴールを目指す姿勢が2得点へとつながったのは好材料だ。攻守に修正を施し、いよいよユアスタでのホーム開幕戦に臨む。

 開幕戦の対戦相手は名古屋。昨シーズン、リーグ戦では2勝を挙げたが、ルヴァンカッププレーオフステージでは手痛い敗戦を喫した。名古屋は昨シーズン途中に就任したマッシモ・フィッカデンティ監督が引き続き指揮を執る。FC東京、鳥栖を率いていた時と同様、スペースを的確に埋めていく手堅い守備と、機を見た速攻が持ち味だ。昨シーズンはスタイルの異なる風間八宏前監督の戦い方からの転換に戸惑いも見られていたが、今シーズンキャンプで戦い方を浸透させており、16日のルヴァンカップも鹿島相手に1-0で堅実に勝利をおさめている。広島から移籍のMF15稲垣祥は攻守両面でハードワークでき、川崎Fから移籍のMF11阿部浩之はチャンスメイクだけでなく自らゴールを奪える。横浜FMへの期限付き移籍から復帰したFW16マテウスや、やはり鹿島への期限付き移籍から復帰し、昨年末には日本代表にも選出されたFW27相馬勇紀も得点力があるので注意が必要だ。

 仙台としては、昨シーズンよりも相手のゴールに近い位置でボールを奪い、積極的にシュートを狙って行くスタイルを継続させたい。ルヴァンカップ浦和戦では、ボールを奪いきれずカウンター攻撃を受けて失点してしまったが、プレスをかける選手がしっかりボールを奪いきる意識を持つとともに、奪われた後のリスクマネジメントをもう一度整備したい。そこさえ整備されれば、浦和戦でも見られた迫力のある攻撃もさらに生きるはずだ。ルヴァンカップで躍動した若手選手に加え、実績のあるFW11赤﨑秀平や、ベテランMF7関口訓充、MF17富田晋伍もリーグ戦に向けて照準を合わせており、誰が出場したとしても果敢にゴールを目指したい。

 ホームで迎えるリーグ開幕戦。「熱結~LINK to the FUTURE」のスローガン通り、チームとサポーターが一体となり、未来につながる内容を見せて、絶対に勝利しよう。