ベガルタ仙台は正念場を迎えている。明治安田J2リーグ戦で5試合連続勝利から遠ざかり、ホームゲームがこのユアテックスタジアム仙台に戻ってからはまだ勝てていない。確かにこうした不安材料はあるが、これまでにも何度となく試練を乗り越えてきたのがこのベガルタ仙台というチーム。苦しいときこそ、勝利のためのハードワーク、そして攻守とも強度の高いプレーを、勇気とともに繰り出したい。道は、前に一歩を踏み出せる者のもとにこそ開ける。
今節の相手は千葉。序盤戦で首位を独走し、一時期勢いが落ちたものの上位に踏みとどまり、今は上位対決を2試合連続無失点で制して再び首位争いに入ろうとしている。強敵だ。しかし仙台もその上位から首位への争いに加わる以上、その強敵を相手にしても前に出て挑む。
好調時の千葉は、攻守とも高い強度のプレーを見せる。たとえば、1対1のぶつかり合いでの強さ、ボールを奪いにいく迫力、プレッシャーをはね除けて前進する力といった具合だ。GK19ホセスアレスやDF24鳥海晃司ら守備陣がパワーと安定感のある寄せで相手の進路を塞ぎ、奪ったボールをMF4田口泰士らが展開。サイドからMF14椿直起やMF42イサカゼインといった突破力のあるアタッカーが攻めこみ、FW29カルリーニョスジュニオら前線が仕留める流れが確立されている。迷いのないパターンがあることも、強度を高めている。
仙台はこの相手の強度を上回りたい。まずは森山佳郎監督らコーチングスタッフがこの消耗の激しい夏場でコンディションを見極め、その日のベストメンバーをピッチに送りこむ。今月は多くの選手がピッチに立っているが、誰が出ても迷いなきプレーを意思統一して千葉のゴールに迫りたい。前節・山口戦では第19節以来の複数得点を決め、攻撃の停滞感は払拭できた。献身的なプレーをこなしつつゴールに迫るFW47荒木駿太や、けがから復帰して鋭い飛び出しと技術を発揮するMF14相良竜之介といった前節の得点者たちには、勢いに乗ってゴールを重ねてほしい。また、暑い中でも豊富な運動量でピッチをかけるMF11郷家友太やMF6松井蓮之は、相手のパスコースを消しつつ、味方のコースを作ってパスを打ちこむ力がある。前線でターゲットとなり相手DFと激しくぶつかり合うFW99宮崎鴻、相手の最終ラインを振り回しながら背後を取るFW59小林心も、強度の高い攻撃を見せてくれるだろう。相手の速攻を受けたとしても、GK33林彰洋やDF44井上詩音らが力強く相手の前進を阻んでくれるはずだ。
今の難局を乗り越えるためには、仙台に関わるすべての人たちの力をPASSIONとともに結集し、前に出ること。正念場は、躍進へのステップに変える。ユアテックスタジアム仙台で高強度のプレーを繰り出し、勝利とともに上へ踏み出そう。