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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

前への推進力を備えた攻撃で、
堅守の相手を突き破る。
ホームに約3か月ぶりの歓喜を!

 ベガルタ仙台は明治安田J2リーグ第24節・長崎戦を0-0で終え、勝点1をもぎとってホームに戻ってくる。相手に攻撃を寸断され、守る時間が長かったが、GK33林彰洋のスーパーセーブに次ぐスーパーセーブもあって無失点。勝ちたい上位対決ではあったが、苦しい内容でも勝点を得たことを今後に生かしたい。林は「勝点3を取りに行くことはもちろんですが、悪くても勝点1でも積み上げることも、大事な作業になってきます」と、相手に勝点3を「与えない」で終えた意義を説いた。この勝点1の価値を高めるのも、今後の試合次第だ。

 まずは目の前の試合で、勝点3を取りたい。仙台にとっては第14節・藤枝戦以来となる約3か月ぶりのホームゲーム勝利が欲しい。この一戦を制すれば、ユアテックスタジアム仙台での今シーズン初勝利にもなる。

 この大事な一戦の相手は、徳島。強く厳しい相手であることは間違いないが、第2節で0-1の苦杯をなめさせられたときよりも仙台が成長していることを示したい。

 徳島の強みは守備にある。これまでのJ2リーグ戦24試合を終えて、徳島の総失点はわずか13。リーグ最少だ。得点力はJ1昇格プレーオフ圏内の6位以上のチームでは最少の24だが、点を取られないうちにワンチャンスを確実にものにして、勝利できる力がある。GK1田中颯、DF3山田奈央、DF5青木駿人、DF15山越康平といった守備陣は、強く、かつ堅実なプレーで、互いのカバーリングも的確。さらにボランチのMF40永木亮太は経験を生かして守り、MF28鹿沼直生はボール奪取能力に優れる。ボールを奪えば、FW99ルーカスバルセロスらスピードのある攻撃陣が、一気にゴール前へ運び決定機に持っていく力がある。

 仙台はこの堅守の相手に対し、多くの攻撃手段を繰り出して綻びを作り、確実に突きたい。まずは我慢比べになっても隙を見せず、確実にボールを相手ゴール前まで届ける必要がある。MF10鎌田大夢を中心としたパスワークで縦横に揺さぶり、FW47荒木駿太やMF11郷家友太のランニングで守備を引きつけてゴール前までの道を切り開くのもよし。一気にロングボールをFW99宮崎鴻に当て、二次攻撃で雪崩れこむのもよし。MF27オナイウ情滋やMF24名願斗哉、MF32山内日向汰の突破をかけるのもよし。FW59小林心のスピードでDFの背後を突くのも手だろう。

 いずれの手段を取るにも大事なのが、前への推進力。相手のプレッシャーを恐れず、素早く思い切ってボールを動かし、受け手もゴールに向かう動きでパスコースを作る。そして、コースが見えたら迷いなくシュートを打つ。前節に欠けていた推進力を取り戻し、ゴールへの方向性で攻撃を束ねれば、きっと堅守の徳島相手にも複数得点はできる。ホームに集うサポーターとともにPASSIONを結集させた攻撃で、前へ、ゴールへ向かい、勝利を手にしよう。