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「V PRESS」

　卓越した個人能力を持つ甲府の攻撃陣。とりわけ、パワー、スピードの両面をゴールに向かって発揮できるのが、MF51アダイウトンだ。

　ブラジル出身。母国のクラブを渡り歩き、2015シーズンに磐田へ加わってJリーグへの挑戦を始めた。2020年からはFC東京でプレーし、J1でもACLでも活躍。今シーズンからは甲府でFW99ピーターウタカらと強力な攻撃陣を形成している。

　ボールを持って一気にゴールに向かって加速するアダイウトン。その突破は、勢いに乗ればJ1の相手でも簡単に取ることはできない。周囲の選手との細かい連係よりも思い切った個人技で打開をはかるタイプで、特に気をつけたいのが対戦する最終ラインからボールをカットして、そのままゴールまで押し切る“一人カウンター”とでもいえるかたち。仙台はアダイウトンが磐田に所属していたときも今シーズンの第19節の対戦でもこのかたちでゴールを奪われた。相手の隙を抜け目なくうかがうこのストライカーにボールを渡すことなく、仙台は守備を固めたい。