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「V PRESS」

　シーズンが進むにつれ、FW98エロンの調子が上がっている。森山佳郎監督からは「とても真面目」と評されるように、前線からのプレッシングも、味方のためにパスコースを空ける動きも献身的にこなすFW。少々難しいボールも懐におさめ、ポストプレーで味方を生かす。もっとFWとしてゴールに対しわがままになってもいいくらい、周囲との関係に気を配ったプレーを遂行するのがエロンだ。

　攻守両面で様々な仕事ができるエロンだが、足りなかったのがゴールだった。しかし練習を重ねるにつれ、次第に技術やアイディアを発揮して点に結びつける場面が増えてきた。そして明治安田J2リーグ第28節・千葉戦で、左サイドからの連係を締めくくり、仙台加入後初めて公式戦でのゴールを記録。だが追加点を取れなかったことに加え「チャンス自体をもっと増やさなければいけなかった」と反省。チーム全体として何をすべきかを第一に考えている。強く、しなやかな背番号98は、これまで以上にその力をゴールのために発揮してくれるだろう。