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「V PRESS」

　いわきを前線で引っ張るFW17谷村海那は、現在のJ2で最も危険なストライカーだ。

　花巻東高校でFWとして頭角を現し、国士舘大進学後はMFでプレー。どちらのポジションでも、巧みなボールタッチでボールを動かしたり、シュートテクニックを発揮したりすることで決定機を演出してきた。2020年に当時JFLのいわきFCに加わると、2年目の2021シーズンから出場機会を増やし、主力としてチームのJ3昇格、続くJ2昇格を支えてきた。初のJ2挑戦となった昨シーズンも、リーグ戦41試合に出場し、能力をいかんなく発揮している。

　2024シーズンの谷村は得点能力が大きく向上した。味方が送り出すラストパスへの反応が素早く、相手DFに寄せられるよりも速くコンタクトして、ワンタッチゴールを多く決めてきた。第27節・千葉戦のように、自らボールを運んで決めるゴールパターンもある。第28節終了時点でJ2得点ランキングトップの15ゴール。仙台はこの谷村へゴール近くでボールが送られるかたちを阻止し、仕事を封じたい。