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「V PRESS」

　鹿児島はこの夏に精力的な補強を敢行。その即戦力の一人が、山形から期限付き移籍で加わったFW38有田稜だ。

　2022年に国士舘大学から当時J3のいわきに加入。デビュー戦の同年、明治安田生命J3リーグ第3節・愛媛戦で早くも初ゴールを決め、主力に定着。31試合で17ゴールをあげ、同シーズンのJ3得点王に輝いた。同リーグベストイレブンにも選出され、いわきのJ2昇格に大きく貢献した。

　2023年にはいわきにとっても自身にとっても初めてとなるJ2の場で経験を積み、今シーズンからは山形にプレーの場を移す。明治安田J2リーグ第13節・岡山戦では、試合終了間際の90+4分に加入後初ゴールを決めて、2-2の引き分けに持ちこむ貢献を果たした。そして7月17日から、出場機会を求めて鹿児島へ移籍した。

　有田稜の高い得点感覚は、味方のラストパスに合わせるポジショニングやタイミングで特に発揮される。相手DFから体を離してボールを受け、シュートに持ちこめるFWだ。鹿児島の新しい武器となった有田稜には、仙台守備陣はタイトな寄せで対抗したい。