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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

勢いは我にあり。相手の裏を突け!
相手を上回る勢いで、背後を突いてゴールへ。

 ユアテックスタジアム仙台を離れて2試合。新型コロナウィルス感染症の影響も受けてベガルタ仙台は苦しい状況も経験してきたが、8月の1戦目となった明治安田生命J2リーグ第30節・金沢戦を4-1で勝利し、ホームに戻ってきた。

 J2第29節・山口戦では2-1にしたあとにリードを守り切れず、悔しい引き分けを喫したが、金沢戦ではその反省もしっかり糧にして、3点目、4点目を取って勝利。3試合ぶりの白星がチームに自信をもたらした効果は大きい。一方で、4点のリード後にパスミスから1失点を招いたことなど、「ゲームコントロールが反省点」と原崎政人監督は反省点も認めた。収穫と課題をもとに、また一週間で最良の準備をして、チームは今節にのぞむ。

 このJ2第31節の相手は、大宮だ。現在の相手は20位でJ2残留争いの当事者であり、また大宮のホームで行われた前回対戦の第17節では、仙台が4-2で勝利した。しかし、現在の大宮はそのときとは別のチームといえる、手強い相手だ。今季の途中に就任した相馬直樹監督は川崎F、町田、鹿島といったチームでの指揮経験が豊富で、この残留争いのなかで堅実な守備から素早く攻撃に切り替えるスタイルを仕込んで戦っている。前節は首位の横浜FCを相手に打ち合いを演じた末に、主将FW28富山貴光のゴールが決勝点となって勝利した。その勢いのまま、仙台に乗りこんでくる。

 現在の大宮は2列目が元気だ。MF48柴山昌也は相手DFを引き連れた状態でもゴール前に入りこんで、ラストパスを点に結びつける。前節で2得点と好調だ。さらに相手の間にボールを運べるMF11奥抜侃志や、素早いドリブラーMF39泉澤仁のしかけにも注意が必要。フィニッシュパターンの豊富なFW10河田篤秀へのラインも止めなければならない。

 また、大宮の最終ラインには、左利きのセンターバックDF25袴田裕太郎と右サイドバックDF3岡庭愁人が途中加入し、耐久力を高めている。ただし、最近の試合でもまだ1発のパスで裏を取られる場面が少なくない。

 仙台としてはFW44中島元彦のパスや、MF28名倉巧のドリブルで大宮最終ラインの裏を突き、チャンスを作りたい。フィニッシャーである選手たちは軒並み好調で、FW9中山仁斗は前節に2得点し、4試合連続ゴール中。FW42富樫敬真も前節にゴールし、今季のチーム2人目の2桁得点者となった。MF18氣田亮真も、前節に第15節以来のゴールを取って調子を上げている。仙台は相手の粘り強い守備を突く手段は揃えているし、セットプレーからの攻撃も冴えている。前節からの修正を加えて安定感を身につけ、相手守備組織を崩し、サポーターと一緒に勝利を手にしよう。