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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

多彩な攻撃で、相手の組織を崩す。
常に動きで先手を取り、多彩な攻めで突き崩せ!

 ベガルタ仙台は7月のここまで、明治安田生命J2リーグ戦の4試合を3勝1分で進めている。原崎政人監督が「シーズンを通して最も試合数が多い月。目の前の試合をすべて勝つ」と位置づける勝負の月で、さらに勝点3を取り続けたい。

 リーグ戦5試合負けなしで3位の仙台は、今節に4位の長崎を迎える。相手は9戦負けなしと安定した状態にあるが、仙台はこのホーム・ユアテックスタジアム仙台で、相手を上回る勢いを見せて勝利したいところだ。

 長崎は第15節で対戦したときとは戦い方が変わっている。7月からファビオカリーレ監督が指揮を執り、守備からチームを立て直し“負けない”チームを作りつつある。ただし、守備に強みを持つといっても、前回対戦時のように構えて引き込む守備よりも、最終ラインを上げてコンパクトな守備陣形を作る傾向に変わっており、ボールを奪ったらスムーズに攻撃に切り替えられるようになっている。GK1富澤雅也を中心に相手の攻撃の予測が速い選手が守備陣に多く、個々のカバーする範囲も広い。

 一方で、長崎は攻撃面では左利きのMF13加藤大を中心としたパスワークを作っているところだが、組織的な攻撃は守備に比べると進行が遅い。それでも、調子を上げているセンターFWのFW11エジガルジュニオや、少し引いた位置からでもゴール前に飛び出すFW9植中朝日、パワフルなFW7クリスティアーノなど、個人能力が高い選手は多い。前々節はスローインから2回、前節はCKから2回、それぞれ得点を重ねており、相手の隙を確実に突く力もある。仙台としてはGK23杉本大地やDF13平岡康裕らの連係で相手のコースをしっかり押さえ、相手パスを途中で引っかけて素早くカウンターに移るかたちも狙っていきたい。

 長崎の守備組織に対し、仙台はここまでのJ2リーグ戦で最多の53ゴールを挙げている攻撃力を思い切りぶつけたい。前節・岩手戦では、今季最多となる5ゴールで勝利を手にした。先制点を決めたFW9中山仁斗、途中出場から2得点したFW42富樫敬真は、ともにチームトップの8得点。同じく岩手戦で得点したMF28名倉巧は契約上、今節は出場できないが、そのぶんも他の選手がゴールを狙う。DF25真瀬拓海が2戦連続ゴールを決めるなど、どこからでも点が取れるのが仙台の強み。相手の高い最終ラインの裏をFW44中島元彦のスルーパスで突いたり、複数の選手のランニングで長崎の中盤にスペースを空けてMF26加藤千尋やMF35フォギーニョのミドルシュートを打ちこんだりして、ゴールを重ねるのが理想だ。前回対戦同様に古巣戦でのゴールが期待されるMF18氣田亮真にも注目だ。

 簡単に崩せる相手ではないが、焦らず仙台の多彩な攻撃を繰り出せば相手ゴールは破れる。ホームで先手を取り、何度でも長崎を突き崩そう。