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「V PRESS」

　明治安田生命J2リーグ第15節・長崎戦でMF18氣田亮真が決めたゴールは、圧巻だった。1-0で迎えた後半アディショナルタイムに、仙台は相手の猛攻を受けていた。だが味方のクリアボールを氣田は絶妙なトラップでおさめ、FW15フェリペカルドーゾにパスを出し、自身は走りを止めず右サイドから相手陣内深くへ。再びカルドーゾからスルーパスが出ると、一気にゴール前へ突き進んだ。氣田は見事な切り返しでDF2人をかわしてシュート。90+4分、仙台の勝利を決定づける追加点だった。

　あれから2か月半が経つ。鋭いドリブルでゴールに迫る氣田に対し、対戦相手のマークは激化した。ボールを持った途端に、2人以上に囲まれる場面も少なくない。しかし「相手を上回る気迫をもっと出したい」と強気の姿勢で、氣田は目の前の相手と勝負する。「クオリティーを上げ、相手を圧倒する」ことの証明として、ゴールやアシストといった数字に残る結果を狙う氣田。再び巡ってきた古巣戦で、前回対戦を上回る結果を出し、仙台を勝利に導く。