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VP EYESMATCHDAY PROGRAM
「V PRESS」

勝利だけを目指し、奮い立て!
外国籍ストライカーや若い力の台頭で、好調を維持する鹿島との一戦。
DFラインから勇気を持ってパスをつなぎ、ゴールに向かって前進せよ!

 明治安田生命J1リーグも終盤戦を迎えた。仙台は18日に行われた第32節・FC東京戦では多くの負傷者が復帰し、木山隆之監督が苦しみながらも継続してきた、ボールを奪ったら自信を持って前進するスタイルの成果が、ようやく目に見える形になってきた。

 FC東京戦は序盤こそ相手の出方に戸惑い、早い時間帯に失点を喫してしまったが、時間が経つにつれ冷静さを取り戻した。そして、後半開始から負傷から復帰のMF6兵藤慎剛が投入されると、試合の流れは大きく変わった。左サイドに流れて精度の高いクロスを上げると、FW20長沢駿がヘディングシュート。相手GKの手を弾いてポストに当たってゴールに吸い込まれた。

 その後、セットプレーから失点したものの、選手たちは諦めなかった。後半途中から投入され、再三決定機をつくったMF8松下佳貴がFW42山田寛人からのパスを受け、ミドルシュートを決めて同点に追いついた。その後もチーム全体を前進するためのパスを多く出すことができ、相手を上回るボール支配率で攻め立てたが、あと一歩で逆転ゴールは奪えず2-2の引き分け。それでも兵藤、松下など精度の高いパスと、攻撃のアイデアを持った選手が復帰し、テクニックのあるMF9イサッククエンカともスムーズに絡んで決定機を多くつくったことは、今後に向けての大きな好材料だ。

 FC東京戦で見せたスタイルを最低限のベースとし、ここに上積みができれば、今後の試合で勝利を積み重ねることにつながる。良い流れの中、鹿島戦を迎える。

 鹿島は現在6位につけ、上位を狙える位置につけている。今シーズンより就任したザーゴ監督は、選手の立ち位置を重視するスタイルを徐々にチームに浸透させている。攻撃の核となっているのが、FW9エヴェラウド。絶妙な位置取りでゴールを奪うストライカーで現在15ゴールを挙げている。法政大から昨シーズン途中に加入したFW36上田綺世も恵まれた体格を生かし、ここまで5ゴールと好調だ。守備ではユース出身3年目のGK31沖悠哉がレギュラーをつかみ、安定したプレーを見せている。

 当然、鹿島は強敵であり、攻撃力は脅威だが、仙台としてはここ2試合良い内容のサッカーができていることに自信を持って戦いたい。守備では球際に強く行き、できるだけ前でボールを奪う意識を継続したい。攻撃では相手の空けているスペースにどんどん入り込み、勇気を持って縦へのくさびのパスを入れて、チーム全体を前進させて厚みのある攻撃を見せたい。

 徐々につかみかけている自信を確信に変えるには、勝利が必要だ。ここまで積み上げてきたことを全てぶつけて、今日こそホーム初勝利を選手、サポーターみんなで喜び合おう。