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「V PRESS」

　圧倒的な存在感だった。負傷から復帰し、11月18日の第32節・FC東京戦で、10月18日第23節・浦和戦以来のリーグ戦出場となった松下佳貴が仙台サポーターを魅了した。「個人的にけがをくり返しての復帰戦だったので、結果を残したかったです」と語った通り、けがに苦しめられてきた今シーズン。チームに貢献しようと、全力で戦った。

　後半途中で試合に入ると、しっかりとボールキープし、攻撃に良いリズムを与えた。さらには、兵藤慎剛やイサッククエンカら、技術の高い選手たちとも良い連係を見せた。「自分たちがよりボールを握りやすくなりました。縦へのアクションを増やすことも今までよりできました。ボールを持てる選手が複数いると、優位に攻撃を進められます」。テクニシャンたちと華麗なハーモニーをピッチ上で奏でて、多くの決定機をつくっていった。

　そして、同点ゴールとなったミドルシュート。「ボールを受けた時フリーでしたが、時間と余裕があり、点差も点差だった（相手にリードを許していた）ので、まずは打ってみようと落ち着いてシュートを打てましたが、うまく間を抜けてバウンドして入って良かったです」。積極的なプレーでチームに大きく貢献した。

　「サポーターに勝利を届けられないのは不甲斐ないです。次こそ勝ってサポーターと喜びを分かち合いたいです」と勝利への強い意欲を見せる松下。他を圧倒する技術で、チームの勝利につながるゴールを演出してほしい。