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「V PRESS」

　この場で説明する必要もないのかもしれない。それほど、仙台で素晴らしいプレーを長年にわたり披露してきた梁勇基が、初めて対戦相手としてこのユアテックスタジアム仙台にやってくる。

　2004年に、阪南大学から加入。当初は練習生だったが、同年のJ2の開幕を前に正式契約を勝ち取る。同年から早速主力選手に定着。当初はユーティリティープレーヤーとして、様々なポジションをこなした。2006年からは10番を背負い、攻撃的MFを中心にプレー。相手のスペースを的確に突くパスや、味方をサポートするランニングなどで、攻守両面において活躍を続けた。2009年のJ2優勝とJ1昇格、2012年のJ1準優勝など、仙台の歴史的瞬間には常にこの梁の姿があった。

　2019年まで仙台でプレーを続け、今季は鳥栖で新しい挑戦を続けている。ボランチを基本ポジションとして、得意のパスを披露。対戦相手としての梁が果たしてどういうプレーをしてくれるかという楽しみもあるが、仙台としては勝利のためにまず仕事をおさえたい存在でもある。