●掲載日:2025年11月13日
株式会社キットさまは、宮城県仙台市に本社を置き、「水の力で未来を支える」の言葉のもと、水処理、濾過設備点検管理をはじめとした事業に取り組んでおられます。代表的なところでは、半導体工場の水処理における配管設計・施工・管理・工事を一括で手がけています。ベガルタ仙台のサスティナブルパートナーとして様々な活動にご協賛をいただいております株式会社キットさまの、代表取締役 工藤哲也さま、小林綾子さま、武田千尋さまに、お話を聞きました。
(※以下敬称略)
——ベガルタ仙台とパートナーシップを結んでくださることになったきっかけを教えてください。
工藤 私のまわりでベガルタさんのパートナーをされている方が多くいらっしゃいまして、ぜひ一緒に応援をさせてもらえないかというところがスタートでした。そのなかで、ある方に相談したところ、クラブへおつなぎいただきました。
——反響はいかがでしたか。
工藤 社内より、お客さまの方から反応していただくことが多いですね。「ベガルタ仙台と関わられているのですね」と言っていただくことが多く、名刺にベガルタ仙台のエンブレムがあるところにも反応していただくことがあります。社内でもこのパートナーシップをきっかけにベガルタさんに興味を持った者が多く、結果とか内容が話題になっています。同じ仙台でがんばっているベガルタさんが勝って、J1に昇格することは、経済的な波及効果もそうですし、地域に与える影響も大きいと感じます。その期待もこめて応援しています。
——サスティナブルパートナーとして、様々な活動にご協賛いただいています。



工藤 「宮城・東北Dream Project」では、子どもたちに試合を見てもらったり、最後に選手と記念写真を撮影したりと楽しんでいただけました。子どもたちもそうですが、親御さんの笑顔も良かったですね。親御さんは梁勇基さん(現クラブコーディネーター)の現役時代をよく知っていますし。選手たちと同じ目線でピッチを見る喜び、選手たちの声を聞く喜びを感じていただいたことは、私たちにとってもうれしいものです。
今はサッカーをする子どもたちの数が減っているそうですが、サッカー教室やフットサル大会をお手伝いするなどして、その機会を増やせれば。子どもたちが大きくなったときに、「こういう会社があったね」と思って私どもに関わっていただければなおうれしいです。
小林 「ベガルタ仙台リレーマラソン大会」にも社員が参加させていただきました。社内での会話が増えて、部署を問わずに多くの社員のコミュニケーションが深まって、その後に仕事でも意思疎通がよくできるようになりました。
水戸戦では「フィールドサイン広告」としてゴール裏に私どもの広告看板を出していただきました。あの試合の全ゴールが看板のある側で決まったことにも驚きましたが、ありがたいです。私も含めてスタジアムで観戦した社員は、普段の中継ではわからない生観戦の魅力を実感しました。
武田 私の子どもも観戦して「また行きたい」と言っていました。
工藤 タイの子どもたちにベガルタグッズを届けたりサッカー教室を開催したりする活動もありがたいですね。私どもは閉鎖型の環境で水を循環させるかたちでのわさび栽培にも取り組んでいるのですが、今はタイのようにアジア各国でのお寿司屋さんに必要とされるわさびをお届けできればと考えています。こうしたタイとのつながりで、将来的に私どもも力になれればうれしいです。
——今後はベガルタ仙台とどのように関わっていきたいですか。


小林 まずはJ1昇格を期待して後押しを続けます。今のようにサッカーを見たことのない頃にも、「ベガルタ仙台がJ1に上がった」ということは仙台の大きな出来事として印象に残っているので、我が社としてもご協力できればと思います。
武田 私は前身のブランメル仙台時代からスタジアムに行ったことがあるのですが、J1昇格したときには泉区役所に「おめでとう」の垂れ幕があったことなど、子どもながらに街が盛り上がった記憶が強く残っています。今も、サッカーの魅力を語る子どもたちの目がキラキラしているところからも、スポーツの持つ力を日々感じます。子どもたちの横のつながりから「やってみようよ」「行ってみようよ」と魅力が伝わっていくことも多いので、親目線ではそうしたサッカーが身近に感じられるイベントにも関わっていきたいですね。
工藤 仙台は様々なプロスポーツ団体があって、恵まれていると思うのです。そのなかでも試合のほかにもこうして一緒に参加できることがあるのは本当にありがたいことです。
私どもは水に関わる仕事をしていて、SDGsにもつながっています。先程お話ししましたわさびの栽培のように循環型の環境で植物を育てることなどが、今の子どもたちが大きくなった頃の社会課題の解決にもなればと思っています。サスティナブルパートナーとしての取り組みを今後も一緒にできればいいですね。

株式会社キットのみなさまは、サスティナブルパートナーとしてのサッカー教室やスタジアムでの観戦といった活動を通じ、子どもたちの笑顔やサッカーの楽しさに触れたことに大きな喜びを感じてきました。その子どもたちの将来をより明るいものにできるようにしたいという思いとともに、これからのパートナーシップにも期待を寄せています。
●取材日:2025年10月24日
