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日本眼科医療センターの郡山社長と「MEOCHECK つきいちし〜や」の商品や ベガルタ仙台との協業について対談を実施

掲載日:2023年11月10日

先般、ベガルタ仙台ゴールドスポンサーである日本眼科医療センター 代表取締役社長 郡山知之さまが当社を訪れ、当クラブの代表取締役社長 板橋秀樹と対談を実施しました。
日本眼科医療センター

対談は自己紹介から

日本眼科医療センター 代表取締役社長 郡山知之(以下、郡山))
日本眼科医療センターの郡山です。私自身は仙台育英高校から仙台大学に進み、その後社会人まで野球に打ち込んだ野球人です。そんな私がなぜベガルタ仙台と縁があったかと言うと、実は私の実家がクリーニング店として、ブランメル仙台時代から選手たちのユニフォームのクリーニングを任されてきたことにあります。梁選手のユニフォームなどが干してあった光景を今でも覚えています。
野球に打ち込んできたのち、プロへの道が閉ざされ、その後家業のクリーニング店ではなく現在の会社に就職しました。
長らく両親が続けてきたクリーニング店ですが、2年前に高齢を理由に業務を縮小しました。そのころ今度は私の会社で新商品のPRの必要性を議論し始めていて、ベガルタ仙台さんと連携することになったのです。

株式会社ベガルタ仙台 代表取締役社長 板橋秀樹(以下、板橋))
ベガルタ仙台の社長を務める板橋です。行政の世界で42年を過ごし、大げさでなく正にゆりかごから墓場までと言えるほどに、都市計画、財務、輸出入など色々な経験をいたしました。
経済部門、産学官連携などにも携わる機会に恵まれ、フィンランドとの協定に基づく福祉機器の開発にも関与しました。
こうした経験から、日本眼科医療センター様とは業務領域において関連というか、重なる部分が多分にあると感じています。
福祉機器の開発に携わった経験から、医療分野と健康機器の狭間の分野は法規制によるハードルの高さばかりでなく、ビジネスプランとしてブラッシュアップししっかりと事業化することの難しさはよく理解していますので、同じ地域に暮らすものとして日本眼科医療センター様を誇りに思います。

ゴールドスポンサー就任の経緯

郡山)
前述の通り、私の実家がベガルタ仙台さんと付き合いのあるクリーニング店で、私自身も家の手伝いで関わっていたので縁を感じていました。さらに、現在の仕事も拠点が仙台・泉エリアですから、スポーツに貢献できて自分たちの名前も出せる企業となると、すぐにベガルタ仙台が頭に浮かびました。
今回のベガルタ仙台さんのゴールドスポンサーの件は、弊社の広報活動として1発目だったのです。弊社は1974年創業で、50期を数える眼科医療機器の販売とメンテナンスの会社です。これまで眼科施設を主なお取引先として安定した仕事をしてまいりましたが、今回一般の個人・法人をお客様として想定した新しい商品を展開することになってのことでした。
本当にタイミングよく社内からもベガルタ仙台さんとのコラボの声が上がりましたし、ベガルタ仙台さんからもコンタクトがあり運命的でしたね。私は運が良いです。

「MEOCHECK つきいちし〜や」について

郡山)
視野のチェックを一人でできる、というのが最大の特徴である商品です。通常、眼科で同じ検査をする場合は視野計という専用の機器を使うため、視能訓練士の方など専門の方が必要で、セルフチェックできることがとても重要なポイントでした。
片目あたり1分ほどで終わるのでとてもスムーズですし、開発のコンセプトとしては血圧計の隣で血圧計と同じように使ってほしい、というものでした。またメガネなどの矯正を必要とせず、メガネを外したまま使えるのも気軽に使えるポイントです。
これは大学の先生と、私どもの産学連携による商品で、弊社はこの機器を実現する技術をすでに持っていたメーカーさんと組んで、今回の商品の事業化が実現しました。

板橋)
視野の大切さというのはアスリートに限った話ではなく、あらゆる人にとって無くなっては困るもののはずです。現代人は視覚からの情報が特に多いと言われていますので、それを失ってしまうのは誰しもが恐れるものでしょう。実は私自身も現在眼科に通院中で、定期的に目の検査を受けている身ですので、とても身近な問題ですし、その大変さを知っている身でもあります。

郡山)
仰る通りです。例えば日本では失明の原因として最も多いのが緑内障ですが、多少視野が欠けても脳が補正してしまうので、視野が欠けている事に気付かず結果的に視野を失ってしまいます。静かに進行する緑内障に対して定期的な検査が不可欠なのですが、「MEOCHECK つきいちし~や」ではこれを手軽に行えることが強みになっています。

板橋)
実は私の母も緑内障で、自覚のないままかなり進行してしまっていました。目の視野の下半分が制限されると、「階段が怖い」のだと母は言っていました。
従来の治療も大切ですが、やはり予防のフェーズに対して今後ますます注目が集まっていくことでしょう。予防領域における事業化の難しさは行政マン時代に味わいましたので、日本眼科医療センター様の今回の製品展開には大いに期待が持てると感じています。高齢になってもQOLを高く保つためにも、本当に意義深い製品だと思います。
ベガルタ仙台の勝利時に、足こぎ車椅子「COGY」を提供いただいているTESS様にも通じるものがありますが、スポンサーの強みをベガルタ仙台を介して広げていく、その役割の重要さを改めて感じています。ベガルタ仙台とスポンサー各社様がWIN-WINの関係性であり続けられるよう、我々は「公共財」として媒体としての価値を高め、社会課題の解決にも寄与していきたいですね。

「MEOCHECK つきいちし~や」の今後の展望について

郡山)
「目が見えなくなってしまう」という不安や恐怖は万国共通のものですが、まずは日本で『MEOCHECK つきいちし~や』の良さを理解していただき、ゆくゆくは世界市場への展開を考えています。

板橋)
ベガルタ仙台の元選手が活躍している縁もあり、当クラブはタイとの連携を深めているところです。ユニフォームや用具の提供をはじめ、難民、貧困、教育問題にスポーツで救える部分があると考えています。そうした交流の際に、スポンサー様のこうした製品やサービスを広げることは可能でしょうし、現地のフィードバックをもらうこともできるかもしれません。

郡山)
それは理想的な展開ですね。ゴールドスポンサーになった甲斐があります(笑)。使用感などは各国で様々な使われ方をした上で、さらにブラッシュアップできる部分があるはずです。

板橋)
先程「公共財」という表現をした通り、ベガルタ仙台のみならずJリーグに加盟するクラブは、色々な人の役に立ててこその存在です。サッカーだけでなく経済活動も地域の賑わいには必要ですから、産学の連携の場面でどんどん私たちを媒介に繋がってほしいですね。大変なときに支え合える仲間同士をたくさん作っていければと思います。

今後に向けて

郡山)
勝敗だけを見れば苦しいシーズンだったかもしれませんが、長期的に2〜3年後を見据えた強化が進んでいると信じています。プロスポーツチームとして、勝利が地域経済の活性化に有効ですので、もちろんスポンサーとしてその部分の支えになれればと考えています。
「MEOCHECK つきいちし~や」としては、宮城での事業展開をモデルケースに海外展開を模索しているところで、今日まさに聞きたいお話を板橋社長から聞けました。企業同士のコラボとして理想的な着地ができるように、これからも意味も意義もあるコラボレーションを続けていきたいです。