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試合日程/結果

2014 J1 第13節 セレッソ大阪

<渡邉晋監督記者会見>

<総括>
 お疲れ様です。まずは、「5月攻勢を続けていこう」という話の中で、「前節の逆転勝ち、その前の徳島戦の無失点勝利といったところの勢いを持って入ろう」という話をしてゲームに向かいました。
 前節の前半の不甲斐なさというところは、我々はすかさず取り返さなければいけないと思いましたし、そういった意味では前半の入りで、確かにC大阪さんの攻撃に押しこまれたところもありましたけれども、選手達はひるむことなく、バランスよく、守りきることができたと思っています。
 そのなかで、チャンスは少なかったのですが、前半から隙を突いてしかけにいこうとした姿勢は存分に見せられたので、そのあたりが後半の梁の決勝ゴールにつながったのかなと思っています。
 最後に何度か危ない場面がありましたが、本当に選手が集中して守りきってくれたところには、選手の成長を感じています。

■梁選手のゴールには途中から起用した赤嶺選手や佐々木選手がからみました。このゴールの評価をお願いします。
 前半はボールを取り返したところでのミスが相次いだところがありまして、そのへんは「まずは前を見ながら、相手の下がり具合を今度は逆に見て、間が空いてくれば、間で(パスを)つなげるよ」というところの話をしていました。そういった部分で、本当に、ひとつ持ち出した先に、選手がかかわるといった意識は非常に良かったと思いますし、あの得点シーンに関しては、たくさんの人数が絡んだ流れの中でのゴールだったので、狙いどおりに運んだ、選手がよく決めてくれたゴールだったと思います。

■ゲームプラン通りに守って試合を運んで、最後に隙を突くことができました。それができた要因はなんでしょうか。
 まずは、冒頭にも申し上げましたとおり、前半に押しこまれた部分がありましたけれども、そのメンタル的に勢いを持って入ろうといった選手達の姿勢は、前節の神戸戦にはなかったものだと思います。まずそこで、そういったメンタリティを持ちながら、コンパクトなオーガナイズをしっかり整えたなかで守るといったところを共通理解を持ってできたと思いますし、本当に、距離感よく、バランスよく守れたところがいちばんの要因だと思います。
 そこからボールを奪ってつなぐ、といったところは、先程申し上げましたように前半には多少ミスもありましたが、後半はそこをうまく修正して、相手の重心を利用しながら、その背中を取る、といったところができたと思います。

■これで3連勝。「5月攻勢」という言葉が現実味を帯びてきました。これからについて課題があれば教えてください。
 もちろん、5月攻勢の四つ目といったところは、本当にみんな選手が意識して、自信を持ってのぞんでいかなければいけません。まだまだ終わりではないという気持ちでいます。
 間違いなく、勝利で得られる自信というものは、選手もチーム全体でも持ち続けているので、そのあたりは引き続き、プラスにして進んでいかなければいけないし、その修正点のところは、やはり終盤のピンチであったり、前半に何度か背後を取られたシーンであったり、そういったところは、まだまだ改善できる余地はあると思いますので、そのあたりはまた、私なりに分析をしてフィードバックをしていきたいと思います。

■監督就任から1ヶ月になりましたが、この一ヶ月をどのように感じましたか。
 一ヶ月が経ったことは全然自分でも意識していなかったので、何とも言えないのですけれど…。選手達と一緒に、「ここから踏ん張って、はい上がってやろう」という気持ちで走り出したところから、勝ちと負けを繰り返すなかで、私なりにようやく少し落ち着いて仕事に取りかかれたのかな、というのはあります。
 でもそれは何よりも、選手達がひたむきに取り組んでくれている日々のトレーニングといったものが、私にとってすごく自信といいますか、手ごたえになっていた部分でもありますし、それをピッチで選手達がのびのびと表現できるようになったということが、本当に私が選手達に感謝するところです。
 まだ先は長いので、やはり今までのぶんを取り返さなければいけないし、まだまだ先、これからもうひとつ、もうひとつ、といったところで、進んでいきたいと思います。